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【MS63】1779年 神聖ローマ帝国 ドイツ フリードリヒ・アウグスト3世 10ターラー金貨

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NGC鑑定枚数わずか2枚の超希少コイン!
超希少かつ、未使用で非常に状態の良いコインです。
「正義王」と呼ばれた、ザクセン選帝侯でありザクセン王国最初の国王でもあるフリードリヒ・アウグスト3世の肖像が刻印されています。

■デザイン

表面:フリードリヒ・アウグスト3世の右向きの肖像
銘文:FRID: AUGUST: D: G: DUX SAX: ELECTOR

裏面:月桂樹で包まれた2つの盾の上に王冠、下に年号と価値(10ターラー)
銘文:I.E.C./10.THALER/1779

■状態

MS63

■コイン詳細

【発行年】1779年
【鋳造地】ドレスデン造幣局
【NGC鑑定枚数】2枚
【額面】10ターラー
【素材】金
【重量】約13.30g
【表面】フリードリヒ・アウグスト3世の右向きの肖像
【裏面】月桂樹で包まれた2つの盾の上に王冠、下に年号と価値(10ターラー)
【NGC鑑定】MS 63

■ポイント

*希少性
NGC鑑定枚数わずか2枚。
MS 63:1枚
MS 64:1枚
ザクセン選帝侯領の10ターラー金貨。ドレスデンを首都とし、現ドイツの中央部よりやや北東にあるザクセン選帝侯領を1763年から1806年まで統治していたフリードリヒ・アウグスト3世(1806年からは初代ザクセン王)の肖像が描かれています。NGCでの鑑定枚数はわずか2枚と、非常に希少なコインです。

*状態
NGCにより、MS 63という鑑定を受けており、NGCで鑑定された同コインは他にMS 64のもののみです。MSは、市場に流通しなかった完全未使用品という意味であり、細かい刻印まではっきりと見える美品であることがわかります。およそ250年前に発行されていた通貨でありながら、これだけの美品はなかなか入手できないでしょう。

*市場性
神聖ローマ帝国の領邦国家、ザクセン選帝侯領(のちのザクセン王国)。神聖ローマ帝国の領邦国家で使用されていた金貨は非常に人気があり、特にザクセン選帝侯領は知名度が高いため、注目度が高い傾向にあります。裏面の模様が繊細なものは人気が高く、状態が良いことを合わせてもたいへん人気のコインと言えるでしょう。

また、表面に描かれたフリードリヒ・アウグスト3世は、ザクセン選帝侯領がザクセン王国に変わってからも統治を続けており、初代ザクセン王国の国王でもあることから歴史の証人としても非常に注目度の高いコインです。

さらにスラブにも記載されている、
「アーウィン・ワース・コレクション(Erwin Warth Collection)」。
各鑑定会社では、サルトン夫妻やマードック等、著名なコレクターがかつて所有していたコインには、
そのコレクション名を特別にスラブケースのラベルに印刷しています。

その信頼性とクオリティからこれだけでプレミアがつく希少コインとなります。

現在も陶磁器や美しい街並みで知られるドイツのドレスデンを首都に持っていた神聖ローマ帝国の領邦国家、ザクセン選帝侯領で使用されていた10ターラー金貨。
ザクセン選帝侯領最後の統治者であり、のちのザクセン王国初代国王であるフリードリヒ・アウグスト3世が刻印されています。

裏面にはザクセンを表す2つの盾が刻印されており、非常に細かい模様ながら状態が良いためはっきりと線が見えることが当コインの魅力です。
NGC鑑定枚数わずか2枚という超希少な品なので、これを逃すと二度と手に入らないかもしれません!

▼コインのストーリー

■概要

世界市場で抜群の人気を誇る神聖ローマ帝国コイン!
表面にザクセン王であるフリードリヒ・アウグスト3世、裏面にザクセンを表す2つの盾が描かれた希少金貨です。

■神聖ローマ帝国とは

神聖ローマ帝国(Holy Roman Empire)は、中世から近世にかけての中欧地域に存在した政治的な連合体で、現代のドイツ、オーストリア、ベルギー、オランダ、チェコ、スロバキア、スロベニア、ルクセンブルク、スイスなどにまたがり、962年から1806年までの間続きました。

神聖ローマ帝国の特徴的な要素の一つは、その分散的な性格でした。帝国は複数の選帝侯(Kurfürsten)という選挙によって選ばれる皇帝によって統治され、その選帝侯自体が神聖ローマ帝国内の領主でした。このため、中央集権的な支配が難しく、帝国内には多くの独立した領邦や都市国家が存在しました。

帝国内の領主や都市国家は、皇帝の権威に対して相対的な自治権を保持し、自身の法律や通貨を持つことがありました。これは帝国内の多様性と地域ごとの文化の発展を促しましたが、一方で統一性の欠如も招きました。

宗教的側面では帝国内ではカトリック教会が支配的でしたが、宗教改革の時代にはマルティン・ルター(Martin Luther)などの宗教改革者が台頭し、プロテスタント信仰が広まりました。これにより、帝国内で宗教的な対立が生じ、三十年戦争(Thirty Years' War)などの宗教戦争が勃発しました。

帝国の終焉は、ナポレオン・ボナパルトによるフランス革命戦争の影響を受けて訪れました。1806年に、フランス皇帝ナポレオンは神聖ローマ皇帝フランツ2世を追放し、帝国は正式に解体されました。これにより、神聖ローマ帝国は歴史の舞台から姿を消しました。

神聖ローマ帝国は、その複雑な政治構造と多様性、宗教的な対立、そして文化的な遺産により、ヨーロッパ史上の重要な時代を象徴する存在とされています。

■フリードリヒ・アウグスト3世とは

最後のザクセン選帝侯であり、最初のザクセン王国国王であるフリードリヒ・アウグスト3世。フリードリヒ・アウグスト3世の名はザクセン選帝侯の時であり、国王になってからの名はフリードリヒ・アウグスト1世のため、そちらの名前で広く知られている人物です。「正義王」とも呼ばれています。

祖父であるザクセン選帝侯、フリードリヒ・アウグスト2世が亡くなり、父がザクセン選帝侯を継ぎますが、即位後たった2ヶ月で急逝したため、まだ10代であったフリードリヒ・アウグスト3世が即位することになりました。そのため、代わりに叔父であるフランツ・クサーヴァが摂政を務めていたとされています。
1806年にザクセン王国の国王になったのち、1807年にはポーランド王の孫であることからワルシャワ王にも即位しています。

■ザクセンを表す2つの盾とは

当コインの裏面には、クロスした2本の剣が描かれている盾と、王冠が縦型に横切っている模様が描かれている盾が見られます。この2つのモチーフは、いずれもザクセン選帝侯の紋章に使用されています。

クロスした2本の剣(双剣)は、現在、マイセン磁器の窯印としても使用されています。マイセン磁器は、強王と呼ばれたフリードリヒ・アウグスト2世が生みの親であるため、ザクセンの紋章に使用されている双剣を窯印に起用したのです。ザクセン選帝侯は、神聖ローマ帝国における式部長官の役割をになっており、その式部長官を表す紋章が双剣であったことからザクセン選帝侯の紋章に双剣が使用されているとされています。

王冠が竪型に横切っている紋章は、クランセリン、もしくはルーの王冠と呼ばれています。神聖ローマ皇帝、フリードリヒ1世が身に着けていた王冠を模したものと言われており、王冠は薬草であるルー(ヘンルーダ)でできた花冠とされています。

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