
【MS64】1100年~1327年 インド 西ガンガ朝 エレファント パゴダ金貨
千年の時を超えて輝く、至高の中世インド金貨!
コレクター垂涎の象モチーフが刻まれた歴史的傑作です。
近年注目を集めるインドコインから
特に状態と市場性に優れた人気コインのご紹介となります。
■デザイン
表面:盛装(カパリソン)した象
裏面:花模様の渦巻き状装飾(フローラルスクロール)
■状態
MS64
■コイン詳細
【発行年】1100年~1327年
【鋳造地】インド
【NGC鑑定枚数】224枚
【額面】1パゴダ金貨
【素材】金
【重量】3.93g
【直径】14mm
【表面】盛装(カパリソン)した象
【裏面】花模様の渦巻き状装飾(フローラルスクロール)
【NGC鑑定】MS64
■ポイント
*希少性
“NGC鑑定枚数227枚”
本コインが鋳造された11世紀〜14世紀のインドでは、貨幣は近代的な大量生産ではなく、必要に応じて少量ずつ丁寧に手工鋳造されていました。特に本エレファント・パゴダ金貨のような高額面の通貨は、主に貴族間の取引や寺院への奉納、または南方との交易目的に限って発行されており、その製造量は極めて限定的でした。
こうした背景から、現存するエレファント・パゴダ金貨の数は決して多くなく、さらに通貨として実際に使用されたため、多くの個体に摩耗や欠損が見られます。未使用級に近い状態で今日まで残されたものは、ごくわずかしか確認されていません。
また、インド国内のみならず、古くから東南アジアやアラブ地域との交易によって国外にも多く流出しており、原産地であるインドでさえ美品を確保するのは難しい状況にあります。特に象を意匠とした本タイプはインド国内外を問わずコレクターからの支持も厚く、市場に出回ると即座に売約となることが多い、極めて人気の高い銘柄です。
*状態
”NGC第4位鑑定”
中世インドの金貨は、実際に貨幣として使用されていたため、摩耗や打刻の欠損が顕著なものが大半です。そのなかで、本品はNGCよりMS64(完全未使用)の評価を受けた、極めて優れた保存状態を誇る個体です。さらに、現存する同種コインの中で第4位の高鑑定として登録されており、その希少性は際立っています。
特筆すべきは、打刻の鮮明さと意匠細部まで損なわれることのない描写です。象の目元から鼻筋、装飾された胴体、そして脚部の輪郭に至るまで、線の潰れや摩耗が見られず、細部まで極めて明瞭に残されています。一般的なMSグレード品でも、モチーフの一部が打刻不良や摩滅により不完全なことが多い中、本品は象の全身像が崩れることなく、完璧に描写されています。
長い時を経てもなお、当時の造形美と光沢をそのまま伝える本金貨は、歴史の一瞬を現代に留めた貴重な資料であり、芸術品としての側面も併せ持つ稀有な逸品です。保存状態そのものが、ひとつの価値基準となるにふさわしい一枚といえるでしょう。
*市場性
中世インドにおいて金貨の鋳造は限られた王朝の特権であり、特に海上交易を担う南インドの王朝では、金貨は単なる通貨以上に、国家の威信や国際的な信用を象徴するものでした。本品「1100年~1327年 インド 西ガンガ朝 エレファント パゴダ金貨 」は、そうした歴史の文脈の中で特異な存在感を放つ逸品です。
「パゴダ(Pagoda)」と呼ばれるこの金貨は、もともと南インドで広く流通した高額決済用の通貨であり、金そのものに価値を見出すインド古来の文化が色濃く反映されています。中でも「象」が描かれた本タイプは、王朝の紋章と信仰、さらには経済的信頼を体現するシンボルでした。「ガジャパティ・パゴダ(象の君主の金貨)」とも称されるこのコインは、その名にふさわしく、壮麗かつ緻密な象のデザインが刻まれています。象は単なる動物ではなく、王権・繁栄・神聖さの象徴であり、古代インドの世界観が詰まった意匠です。
本コインは南インド・カルナータカ地方のヒンドゥー王朝「西ガンガ朝」からその起源を持ち、後にホイサラ朝の時代にも継続して鋳造・使用されたとされます。この地はヒンドゥー文化と建築芸術の中心地でもあり、当時の寺院彫刻にも頻繁に象のモチーフが見られます。また、1922年にスリランカ北部でこの金貨が大量に出土した事例が示すように、パゴダ金貨はインド洋を越え、アジア広域で通用する「中世の国際通貨」としての役割も果たしました。イギリス植民地時代には、遠くオーストラリアでもこのインドの金貨が法定通貨として通用していた記録が残されています。
加えて、この金貨は「タラカドの呪い」といった南インドの伝説的背景とも結び付けられ、単なる歴史資料としてだけでなく、ロマンと想像力をかき立てるコレクションアイテムとしても人気を博しています。現代では、特にインド本国の富裕層による自国文化への回帰的収集熱も高まっており、エレファント・パゴダ金貨はその象徴的存在として注目を集めています。希少性、美術的価値、国際的流通、そして豊かな物語性を併せ持つこのコインは、単なる古銭ではなく、古代インドの壮大な物語を現代に伝える貴重な歴史遺産と言えるでしょう。
インド経済の台頭とともに、歴史的価値あるインド金貨への注目も急速に高まっています。
市場から消える前に、ぜひお手元に迎えていただきたい逸品です。
■概要
千年の時を超えて輝く、至高の中世インド金貨!
コレクター垂涎の象モチーフが刻まれた歴史的傑作です。
■西ガンガ朝とは
紀元5世紀頃から11世紀末まで、南インドのカルナータカ地方に存在したのが西ガンガ朝です。この王朝は、カーヴェリ川沿いのタラカドを首都とし、約6世紀にわたり独自の文化と勢力を築きました。その名は、北インドの大河ガンジスにちなんで名付けられたとされ、自らを聖なる流れの子孫と位置付けていたと考えられています。
西ガンガ朝は、その支配地域であるガンガワディ地方を中心に、農業や商業を発展させ、豊かな社会を築き上げました。文化面では、ジャイナ教を信仰する王が多く、壮大なジャイナ教寺院や石造りの柱が建設されました。特に、シュラヴァナベラゴーラのゴマテーシュワラ像は、西ガンガ朝時代の芸術と信仰の象徴として今も残されています。
この王朝の最大のシンボルは象でした。象は王家の紋章(ヘラルドリー)とされ、王の権威や繁栄の象徴として扱われました。彼らが発行した金貨には、しばしばこの象のモチーフが描かれ、その金貨は「ガジャパティ・パゴダ」(象の王の金貨)として、遠く海外にまで流通しました。これは、西ガンガ朝の経済力と、その通貨が国際的な信用を得ていたことの証です。
しかし、11世紀末に強大なチョーラ朝の侵攻を受け、西ガンガ朝は滅亡します。その後、旧領はホイサラ朝の支配下に入りますが、西ガンガ朝が築いた文化や芸術、そして象のモチーフをあしらった金貨の伝統は、後世に受け継がれていきました。現在も、その時代を物語る遺跡や出土品は、南インドの歴史と文化を深く知る上で貴重な手がかりとなっています。
■パゴダ金貨とは
パゴダ金貨は、中世インド、特に南インドで広く流通した小型の金貨です。その名は、ヨーロッパ人がこのコインのデザインに見られる寺院(パゴダ)のモチーフから名付けたとされています。標準的な重量は約3.7~3.9gで、インドでは古くから金が価値の尺度として重んじられていたため、主に高額な取引や国際的な商取引に利用されました。
パゴダ金貨の最大の特徴は、その信頼性と流通範囲の広さにあります。特に、象のモチーフが描かれたタイプ(ガジャパティ・パゴダ)は、広域で通用する信用力の高い通貨として知られ、インド国内だけでなく、遠く離れたオーストラリアや東南アジアの交易市場でも使われていた記録が残っています。これは、パゴダ金貨が単なる地域通貨ではなく、当時の国際経済を支える重要な役割を担っていたことを示しています。このように、パゴダ金貨はインドの歴史のみならず、世界の貨幣史においても特別な位置を占める、貴重な存在です。





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