【MS62】1380年~1422年 フランス サン=プルサン シャルル6世 金の羊 アニェル・ドール(ムートンドール)金貨
中世ヨーロッパを代表するハンマーコイン!
鑑定枚数わずか1枚!
動物モチーフコインの中でも際立つ魅力を放つ、珠玉の逸品です。
黄金の羊が象徴する、大人気金貨「ムートンドール金貨」から
他ではまず手に入らない、極めて高い希少価値を備えた逸品のご紹介です。
■デザイン
表面:黄金の羊と旗
銘文:+ AGN DEI QVI TOLLIS PECATA MVDI MISERERE NOBIS(訳:世の罪を除く神の小羊よ、我らを憐れみたまえ)
裏面:中央に精巧な三つ葉付きの十字架、十字架の中心には五弁のバラの花
銘文:+ XPC VINCIT XPC REGNAT XPC IMPERAT(訳:キリストは勝利し、キリストは君臨し、キリストは支配する)
※中世フランスで鋳造されたこの金貨は、その表面にキリストの象徴である「神の子羊(Agnus Dei、アニュス・デイ)」が刻印されているのが最大の特徴です。この図像にちなみ、フランス語で子羊を意味する「Agnel(アニェル)」からアニェル・ドール(Agnel d'or)、あるいは「羊」を意味する「Mouton(ムートン)」からムートンドール(Mouton d'or)という二つの名で呼ばれています。なお、貨幣学の専門分野においては、ムートンドールという呼称がより標準的かつ一般的に用いられています。
※この金貨は彫金師が一枚一枚をハンマーで打って制作しているハンマーコインになります。
【ハンマーコイン】
ハンマーコインとは、機械鋳造が普及する以前の時代に、職人が金型とハンマーを用いて一枚ずつ手作業で打刻した貨幣です。不均一な形状や打刻の揺らぎが特徴で、同じデザインでも表情が異なる“唯一無二”の魅力を持ちます。中世の息遣いをそのまま残す歴史遺産として、コレクターから高い人気を誇ります。
■状態
MS62
■コイン詳細
【発行年】1380年~1422年
【鋳造地】フランス
【額面】1アニェル・ドール(ムートンドール)
【PCGS鑑定枚数】1枚
【素材】金
【重量】2.52g
【直径】約24mm
【表面】黄金の羊と旗
【裏面】中央に精巧な三つ葉付きの十字架、十字架の中心には五弁のバラの花
【PCGS鑑定】MS62
■ポイント
*希少性
“PCGS唯一鑑定品”
本品「アニェル・ドール(ムートンドール)金貨」は、まさに“奇跡的な現存”と呼ぶにふさわしい希少性を誇ります。PCGS鑑定では本品1枚のみが登録されており、世界にただ一つの“唯一鑑定”という特別な地位を占めています。
シャルル6世治世末期、金貨の発行が一時的に再開されたわずかな期間にのみ鋳造されたとされ、当初から流通量が極めて限られていました。その後、度重なる内乱や通貨改鋳の影響で多くが溶融され、今日まで完存する例はほとんど確認されていません。
さらに本品は、1960年代に発見された「ラ・リュセルヌ修道院の財宝」に含まれていた由緒ある一枚で、1982年以来、長らく市場に姿を見せていない伝説的存在です。
中世フランス金貨の中でもとりわけ人気の高い“ムートンドール”に連なる作品であり、その希少性と出自の確かさは群を抜いています。まさに、王国の歴史と信仰を象徴する黄金の遺産、コレクターなら誰もが憧れる、二度と出会えない至高の一枚です。
*状態
”PCGS:MS62”
約600年前の中世フランスで鋳造された金貨とは信じがたいほど、本品は未使用級(MS)の輝きを保っています。通常、この時代のハンマーコインは長い流通の過程で摩耗や歪みを免れず、美品すら稀少とされます。しかし本品は、ほとんど市場を経ることなく大切に保管されていたため、驚くほど鮮明なディテールを残しています。
子羊(アグヌス・デイ)の柔らかな毛並みや、裏面のユリの紋章の細部に至るまで精緻に打ち出されており、14世紀末〜15世紀初頭の造幣技術と美術性の高さを如実に伝えています。打刻も非常に力強く、金地の表面には今なお瑞々しい金属光沢が宿っており、まるで当時の鋳造直後の輝きをそのまま封じ込めたかのようです。
数世紀の時を超えてもなお、当時の黄金色の艶を放つその姿は、中世貨幣の枠を超えた“歴史の奇跡”と呼ぶにふさわしい存在です。完全未使用で現存すること自体が奇跡的であり、本品のコンディションはアンティークコインの世界でも特筆すべき価値を有しています。
*市場性
14世紀末から15世紀初頭にかけて、フランスが百年戦争の混乱に揺れていた時代、そのただ中で生まれたのが、この「アニェル・ドール(ムートンドール)金貨」です。シャルル6世の治世下、国内は内乱とイングランドの侵攻により王権が弱体化し、通貨制度の混乱が深刻化していました。1417年、王国の威信を取り戻すために再び金貨の発行が決定され、その象徴として鋳造されたのが本品です。信仰と王権が一体であった時代において、“神の子羊(アグヌス・デイ)”を刻んだこの金貨は、まさに「神の加護と正統の証」を示す王国の祈りでもありました。
表面には左を向く神の子羊が掲げられ、前方の旗には三つ葉の十字が描かれています。その下には「K·F–RX(フランス王シャルル)」の文字。裏面には、ユリの紋章を配した装飾十字が美しく打ち出され、外周には「キリストは勝ち、キリストは治め、キリストは支配する」という信仰の言葉が刻まれています。これは当時のフランス王権が掲げた信仰と正統性の象徴であり、戦乱の世を生きた人々にとって“祈りそのもの”だったといえるでしょう。
この金貨はブルボネー地方サン=プルサンで鋳造されたハンマーコインであり、すべてが職人による手作業で制作されています。そのため一枚ごとに微妙な差異があり、同じものが二つと存在しない“唯一の造形美”を宿しています。本品は打刻が極めて鮮明で、神の子羊の毛並みやユリ紋の細部まで見事に残され、手打ち金貨の中でも最高水準の出来栄えを誇ります。中世フランスの美術性と造幣技術を今に伝える、まさに芸術品と呼ぶべき一枚です。
現存するアニェル・ドール(ムートンドール)金貨はごく僅かであり、特にシャルル6世期の発行分は流通量が極めて少なかったため、市場で姿を見ることはほとんどありません。PCGS鑑定でも本品は世界に1枚のみの登録(トップポップ)という、比類なき希少性を誇ります。さらに、この金貨は1960年代にフランスで発見された「ラ・リュセルヌ修道院の財宝」に含まれていた由緒ある一枚で、1982年以来、市場に再登場することすら稀な伝説的存在です。
約600年の時を経てもなお輝きを放つこの金貨は、王国の信仰・芸術・政治が融合した黄金の象徴です。中世ヨーロッパの精神性を凝縮したこの一枚は、コレクションの中心を飾るにふさわしいだけでなく、希少性と美術的完成度から見ても、今後の市場価値の上昇が大いに期待される逸品です。
コレクションとしても、投資対象としても申し分のない1枚です。
在庫のあるこの機会に、ぜひお手元のコレクションに加えていただきたい歴史的金貨です。
▼コインのストーリー
■概要
中世ヨーロッパを代表するハンマーコイン!
鑑定枚数わずか1枚!
動物モチーフコインの中でも際立つ魅力を放つ、珠玉の逸品です。
■100年戦争とは
1337年から1453年にかけて続いた百年戦争は、イングランド王がフランス王位の継承権を主張し、フランス領内の領土を巡って両国が激突した、中世ヨーロッパを代表する長期にわたる武力衝突です。
イングランドは初期に優勢を築き、ジョン・オブ・ゴーントやエドワード黒太子らの活躍によりフランス領内で勝利を重ねましたが、ジャンヌ・ダルクの登場を機に戦況は逆転。フランスはオルレアンの解放など、数々の勝利を収め、最終的にイングランドをフランス本土から追い出し、戦争に終止符を打ちました。
百年戦争は、両国の領土争いや権力闘争だけでなく、戦争技術の発展や国家意識の形成、そしてペストの流行など、中世ヨーロッパ社会に多大な影響を与え、両国関係に深い傷跡を残す出来事となりました。
■シャルル6世とは
フランス・ヴァロワ朝第4代国王であるシャルル6世(在位:1380年~1422年)は、その生涯において「親愛王」と「狂気王」という相反する二つの異名で呼ばれることになった、波乱に満ちた人物です。父シャルル5世の崩御により12歳で即位した当初は、父の有能な顧問団である「マルムゼ」を重用して親政を宣言し、国民から慕われる善政を行いました。この時期の彼こそが「親愛王」と呼ばれた若き国王です。
しかし、20代半ばの1392年に初めて精神疾患の発作に見舞われたことを境に、彼の治世は暗転します。発作は再発を繰り返し、特に自身がガラスでできていると思い込み、触れると「割れてしまう」と恐れるガラス妄想の症状が知られています。彼の発狂により、王国の実権は王族の叔父たちやブルゴーニュ公、オルレアン公といった有力貴族たちの手に渡り、彼らの派閥争い(アルマニャック派とブルゴーニュ派の内乱)が激化し、国政は混乱の一途を辿りました。
この国内の分裂は、百年戦争でフランス侵攻を再開したイングランド王ヘンリー5世に付け入る隙を与えてしまいます。1415年のアザンクールの戦いでフランスは大敗を喫し、シャルル6世は精神が不安定な中で、1420年にフランス王位継承者をイングランド王ヘンリー5世とするという屈辱的な内容を含むトロワの和約を締結させられます。これは、長男である王太子シャルル(後のシャルル7世)の王位継承権を否定し、フランスの独立を危機に晒すものでした。結果的に、シャルル6世の治世末期は、精神的な病と内戦、そして外国の支配という三重苦に苦しめられ、フランス史上最も困難な時代の一つとして記憶されています。彼の死後、王太子シャルルは南部に逃れて抵抗を続け、やがてフランスを救うことになるのです。
■ハンマーコインとは
ハンマーコインとは、中世から近世にかけて流通した貨幣で、その名の通り、職人の手作業とハンマー打ちによって製造されたコインです。
貴金属である金や銀を素材とし、素材をまず平らな円盤状に切り出した後、熟練した職人が刻印の施された上下一対の型(ダイ)の間に置き、強力なハンマーで叩きつけて表と裏の図像を打ち出しました。
この手打ちの製造工程を経るため、ハンマーコインには、近代以降の機械打ち貨幣には見られない独特の個性があります。完璧な真円ではなく、不規則な楕円形や歪な形状を呈したり、打ち損じによる図像のズレや、表面の不均一な凹凸が見られたりするのが特徴です。
その反面、一つとして同じものが存在しない、唯一無二の魅力を持っています。それぞれのコインには、当時の君主の肖像、王家の紋章、または時代背景を示す銘文などが刻まれ、そのデザインは発行された地域や時代によって多様性に富んでいます。
当時の経済活動における重要な流通貨幣でしたが、手作業による製造ゆえに、現代の基準から見ると重量や形状の均一性に限界がありました。そのため、同じ額面価値を持つコインであっても、個体ごとに重さや大きさに微妙な差異が存在していたことも、ハンマーコインの歴史的な特徴の一つです。





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