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【MS61】1738年 デンマーク クリスチャン6世 1ダカット金貨

SOLD OUT

王国と世界交易の象徴を刻んだ、18世紀デンマーク屈指の名品!

鑑定数は極めて稀少!

北欧コイン市場の熱狂とともに価値が高まる至高の1枚です。

 

ヨーロッパ金貨の中でも評価の高い「18世紀北欧金貨」から、

特に状態と希少性に優れた金貨のご紹介になります。

 

■デザイン

 

表面:クリスチャンスボー城砦(聖城砦)

銘文:CHRISTIANSBORG. I. GUINEA.

 

裏面:クリスチャン6世の王冠付き二重モノグラム

銘文:D·G·REX·DAN·NORV·VAN·G(訳:神の恩寵によるデンマーク・ノルウェー・ヴェンド人・ゴート人の王)

 

■状態

 

MS61

 

■コイン詳細

 

【発行年】1838年

【発行国】デンマーク王立造幣局

【額面】1ダカット(※コイン表記は「1 GUINEA」)

【NGC鑑定枚数】4枚

【素材】金

【重量】約3.49g

【直径】約21mm

【表面】クリスチャンスボー城砦(聖城砦)

【裏面】クリスチャン6世の王冠付き二重モノグラム

【NGC鑑定】MS61

 

■ポイント

 

*希少性

”NGC鑑定枚数4枚”

”PCGS鑑定枚数2枚”

本品は、デンマーク=ノルウェー王クリスチャン6世の治世下、1738年と1740年の2年間に限って鋳造された特別なダカット金貨です。

長いデンマーク貨幣史の中でも、この意匠が採用された期間は極めて短く、その事実だけでも本貨の希少性の高さが際立ちます。

 

さらに本品は、国内流通を目的とした通常貨幣ではなく、西アフリカ・ギニア産の金を用いて鋳造された植民地交易・贈答用の「ギニー・ダカット」という、きわめて限定的な用途を持つ金貨でした。当初から大量鋳造は想定されておらず、発行枚数は必然的にごく僅かなものにとどまっています。

 

その結果、現存数は極めて少なく、国際的な鑑定機関であるNGCおよびPCGSにおいても登録例は数例しか確認されていません。同タイプの金貨が市場に姿を現す機会は極めて稀で、オークションに出品されれば世界中のコレクターが注目する存在です。

 

*状態

”NGC第3位鑑定”

①MS63:2枚

②MS62:1枚

③MS61:1枚(本品)

 

”PCGS第2位鑑定”

①MS62:1枚

②AU58:1枚

2大鑑定機関において上位グレードはわずか4枚のみ!

 

特筆すべきは、本貨が「植民地関連金貨」という過酷な宿命を背負ったジャンルである点です。本来、長距離貿易や植民地拠点での流通過程で摩耗し、状態が劣化しやすいこのカテゴリーにおいて、未使用級の評価を獲得している事実はまさに驚嘆に値します。

 

表面にダイナミックに描かれた「クリスチャンスボー城砦」のパノラマは、要塞の石積みひとつひとつまで視認できるほどの鮮鋭さを保っています。さらに裏面の「クリスチャン6世の二重モノグラム」と王冠のエッジも驚くほど鋭く、280年以上前の造幣技術の粋が、当時のままのシャープな質感で現代に蘇っています。

 

デンマーク王国の威信を誇示するように誇らしく刻まれた城砦の浮き彫りは、経年を感じさせない力強い立体感を残しています。金特有の不変の輝きが、歴史の重厚さと美術工芸品としての気品を一段と引き立てており、300年近い歳月を感じさせない圧倒的な存在感を放っています。歴史の証人でありながら、これほどまでの「美」を維持した金貨は、世界市場を探しても極めて稀な存在です。

 

*市場性

近年のアンティークコイン市場において、デンマークをはじめとする北欧諸国のコインへの国際的関心は、明確な上昇局面に入っています。とりわけ2025年に開催された歴史的放出「L.E.ブルーン・コレクション」の影響は凄まじく、世界中の富裕層コレクターや専門ディーラーの資金が北欧の希少貨へ一気に流入。その結果、市場価格の基準そのものが劇的に引き上げられ、今や選び抜かれた北欧金貨は「世界基準の資産」として揺るぎない評価を確立するに至りました。

 

こうした市場環境の中で本品は、単なる18世紀の金貨にとどまらず、大航海時代の三角貿易と植民地経営を色濃く反映した「交易コイン(植民地金貨)」という、極めて希少性と物語性の高いジャンルに属します。イギリスのギニー金貨に対抗し、西アフリカ産の金を用いて鋳造されたという背景は、貨幣史と国際貿易史の交点に位置する存在として、世界中のコレクターや歴史愛好家を強く惹きつける要因となっています。

 

表面に描かれたクリスチャンスボー城砦は、18世紀デンマークにおける海外支配と交易ネットワークの中枢を象徴するモチーフです。当時、本国コペンハーゲンにも同名の宮殿が築かれていたことから、ヨーロッパとアフリカに二つの「クリスチャンスボー」が並立するという、極めて象徴的で鏡映的な歴史状況が生まれました。この背景が、本貨に他の金貨には見られない唯一無二の物語性を付与しています。

 

また、発行枚数が極めて限られている点からも明らかなように、本貨は一般流通を目的としたものではなく、現地総督や有力商人、さらにはアフリカ現地の首長への贈呈を想定した「記念的・贈答的」性格の強い特別貨であったと考えられます。アメリカの著名コレクター、ウォルド・ニューカマー氏が早くから本種を収蔵していた事実は、本貨が20世紀初頭の段階ですでに、世界のトップクラスのコレクターから高い評価を受けていたことを物語っています。

 

さらに、「デンマークのあらゆる金貨の中でも最も美しいものの一つ」と評される大胆かつ精緻なデザインも、本貨の市場性を支える重要な要素です。そもそも18世紀のデンマーク金貨自体が市場で目にする機会の少ない存在であり、そこに歴史的意義と美術的完成度を高次元で兼ね備えた本貨は、単なるコレクションを超え、次世代へと受け継がれるべき「価値ある遺産」として、確固たる地位を築いています。

 

美しさと芸術性があふれたこのダカット金貨は市場性と希少性を兼ね備えた今後の価格推移も大いに期待できる金貨です。

在庫があるタイミングで是非コレクションに加えてほしい1枚です。

 

▼コインのストーリー

 

■概要

 

王国と世界交易の象徴を刻んだ、18世紀デンマーク屈指の名品!

鑑定数は極めて稀少!

北欧コイン市場の熱狂とともに価値が高まる至高の1枚です。

 

■時代背景について

 

1730年代のデンマークは、長きにわたる戦乱の時代を終え、絶対王政が成熟期へと向かう大きな転換点にありました。北欧の覇権をめぐってスウェーデンと争った大北方戦争(1700年〜1721年)が終結し、国家は疲弊した経済の立て直しと、新たな統治体制の確立を急務としていました。この時期のデンマークは、単なる一王国ではなく、ノルウェーやシュレースヴィヒ=ホルシュタイン公領、そしてグリーンランドなどの海外植民地を支配する複合国家として機能していました。

 

社会制度の面では、王権神授説に基づく絶対君主制が盤石なものとなり、貴族の政治的影響力は抑制され、国王に忠誠を誓う官僚機構が国を動かす中心となりました。しかし、国内の基幹産業である農業は深刻な不況に喘いでいました。穀物価格の下落は農村経済を直撃し、領主は労働力の確保に苦慮しました。こうした背景から、1733年には農民の移動を制限する「定住制(スタヴンスボーン)」が導入され、これが後の農奴制的な抑圧と社会改革への伏線となっていきます。

 

精神文化の面では、伝統的なルター派に代わり、個人の内省と深い信仰を重視する「敬虔主義(ピエティズム)」が王廷を中心に浸透し始めました。これは単なる宗教運動に留まらず、国民の教育や道徳観にも強い影響を与えました。クリスチャン6世の即位とともに、厳格な生活規律が社会に求められるようになり、劇場は閉鎖され、安息日の遵守が徹底されました。

 

このように、1730年代のデンマークは、戦争の傷跡を癒やしながらも、規律ある官僚国家への変貌と、宗教的な厳粛さが支配する独特な社会情勢の中にありました。この静謐(せいひつ)とも言える安定期が、後の啓蒙主義時代の到来に向けた準備期間となったのです。

 

■クリスチャン6世とは

 

クリスチャン6世は、1730年から1746年にかけてデンマーク=ノルウェーの王位に就いた人物であり、その治世は絶対王政の安定期であると同時に、深い信仰心と徹底した平和主義によって特徴づけられています。彼は先代のフレデリック4世とは対照的に、極めて内向的で真面目な性格の持ち主でした。敬虔主義と呼ばれる厳格なキリスト教信仰に深く傾倒しており、その精神は当時の国家運営や社会制度の隅々にまで反映されました。

 

彼の治世における最も特筆すべき成果の一つは、1733年に導入された「定住制(スタヴンスボーン)」です。これは農民の移動を制限し、軍事力と労働力を確保するための制度でしたが、同時に農業の安定化を図る側面も持っていました。また、彼は教育や宗教改革にも情熱を注ぎ、1736年には現在も続く堅信礼を義務化し、1739年にはデンマーク全土に小学校を設立する法律を制定しました。これは、国民の識字率向上と道徳教育の基礎を築く重要な一歩となりました。

 

一方で、クリスチャン6世は大規模な建築事業を推進したことでも知られています。首都コペンハーゲンには壮麗なクリスチャンスボー宮殿や、狩猟のためのエルミタージュ宮殿などを次々と建設し、王権の威信を視覚的に示しました。これらの事業は国家財政に重い負担を強いることとなりましたが、建築家ニコライ・アイトヴィズらの活躍により、デンマークに洗練されたロココ様式の美学をもたらしました。

 

生涯を通じて戦争を回避し、外交的な手段で平和を維持し続けた彼は、国民に慕われる情熱的な王というよりは、冷徹なまでに規律を重んじる「孤独な官僚王」として歴史に刻まれています。彼の死とともにデンマークの厳格な敬虔主義の時代は幕を閉じますが、彼が整備した行政組織や教育の枠組みは、その後の国家の発展を支える強固な基盤となりました。

 

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