【MS65】1770年 神聖ローマ帝国 ドイツ スペイヤー司教領 ダミアン・アウグスト・フィリップ・カール君主司教 1/2ターラー銀貨
新司教就任を祝したバロック芸術の粋!
2大鑑定機関において唯一の最高鑑定品!
歴史的価値と芸術的な美しさが融合した珠玉のコレクションです。
世界市場で抜群の人気を誇る神聖ローマ帝国コインから
市場では見かけることのできない極めて希少性の高い記念銀貨のご紹介になります。
■デザイン
表面:中央に知恵と統治を象徴する女神ミネルヴァ、周囲には3人の小精(ジェニイ)
銘文:DEO O.M. AVSPICE SVAVITER ET FORTITER / SED IVSTE NEC SIBI SED SVIS.
(訳:至高の神の導きのもと、柔和に、そして剛毅に。だが正しく。自らのためではなく、自らの民のために)
裏面:王冠を戴くマントの中に、司教領・修道院領・家門を象徴する3つの盾形紋章、両側に野人(ワイルドマン)
銘文:AVGVSTVS D:G: EP • SPIR • S • R • I • P• / ET•P•WEISS:EL•29•MAI•CONSECR•16 • SEPT• 1770• / 20 EINE FEIN MARC
(訳:アウグスト、神の恩寵によりスペイヤー司教、神聖ローマ帝国の諸侯、かつヴァイセンブルクの統治者。1770年5月29日選出、9月16日叙聖)
■状態
MS65
■コイン詳細
【発行年】1770年
【鋳造地】神聖ローマ帝国 スペイヤー司教領
【発行枚数】5,000枚
【素材】銀
【重量】約13.95g
【直径】約33mm
【表面】中央に知恵と統治を象徴する女神ミネルヴァ、周囲には3人の小精(ジェニイ)
【裏面】王冠を戴くマントの中に、司教領・修道院領・家門を象徴する3つの盾形紋章、両側に野人(ワイルドマン)
【NGC鑑定】MS65
■ポイント
*希少性
“NGC鑑定枚数15枚”
“PCGS鑑定枚数13枚”
本貨は、世界的鑑定機関NGCにおいて、当該タイプで「唯一」となる最高評価を獲得した、正真正銘の頂点に立つ銘品です。
現在、NGCとPCGSの両機関を合わせても、鑑定済みの本貨は世界にわずか28枚しか存在しません。その限られた数の中で「唯一の最高位」に君臨するという事実は、この1枚が持つ価値が単なる希少性を超え、もはや「代えの利かない歴史的至宝」であることを物語っています。
この銀貨の始まりは1770年。新司教ダミアン・アウグストの就任を祝し、わずか5,000枚という極めて限定的な数のみが鋳造されたことに遡ります。
それから250余年。激動のヨーロッパ史の中で、多くの銀貨が戦火に消え、あるいは溶かされて姿を消していきました。そうした過酷な運命を免れ、当時のままの輝きを湛えて現代に語りかける「最高鑑定品」の存在は、まさに奇跡的な巡り合わせが生んだ歴史の結晶といえるでしょう。
*状態
”NGC唯一の最高鑑定”
①MS65:1枚(本品)
②MS64:1枚
③MS62:2枚
”PCGS最高鑑定”
①MS64:1枚
②MS62:1枚
③AU58:4枚
2大鑑定機関において唯一の最高鑑定品!
18世紀の銀貨において、これほどの保存状態が保たれたものは極めて少なく、本貨が獲得した「MS(完全未使用品)」という評価は、二大鑑定機関の厳正な格付けによって裏付けられた、非常に価値あるものです。現存する同型貨の中でも、まさに頂点の一枚として認められた事実は、本貨が歴史的希少性を体現していることにほかなりません。
本来、銀製品は長い年月のなかで摩耗や劣化が進みやすいものですが、本貨は制作当時の細やかな意匠をほぼ完璧な状態で留めています。250年以上もの歳月、未使用のまま保管されてきた事実は、歴代の所蔵家による極めて丁寧な取り扱いを物語っています。
鮮明な打刻や細部の造形、そして時を超えてなお失われない自然な輝き。これらが調和した佇まいは、単なる流通貨幣としての枠を超え、歴史を今に伝える貴重な文化遺産としての品格を湛えています。
*市場性
1770年に発行されたこの1/2ターラーは、単なる流通貨ではなく、新司教が自らの統治理念を公に宣言するために鋳造された「記念貨」という側面を持っています。裏面に刻まれた「自らのためではなく、自らの民のために」という慈愛に満ちた言葉は、神聖ローマ帝国における理想的な指導者像を反映したものです。こうした格調高い精神性が投影された当時のターラー銀貨は、歴史の重みを尊ぶ欧州の収集家たちの間で、時代を超えて高く評価されています。
意匠面においても、ドイツ諸邦で伝統的に人気の高い「野人(ワイルドマン)」が紋章を支える表面と、知恵の女神ミネルヴァが描かれた裏面の組み合わせは、バロック時代の貨幣意匠における一つの完成形と言えます。あえて君主の肖像を刻まず、紋章と寓意像によって統治の正当性を示す設計は、当時のドイツ領邦コインが到達した洗練された文化を象徴しています。
近年、世界的にハイグレードな記念貨への注目が集まるなか、神聖ローマ帝国の歴史に紐付く物語性の強いコインは、多くのコレクターや長期的な視点を持つ投資家から関心を寄せられるカテゴリーとなりました。本貨のように、限定的な発行枚数と確かな歴史性を備え、かつ「唯一の最高評価」という客観的なステータスを持つ一枚は、市場における希少性が明確であり、将来にわたってその価値を支える堅実な拠り所となります。
歴史の断片を掌にする喜びを求めるコレクターの皆様にとって、この1/2ターラーは、その端正な魅力によってコレクションに彩りを添える、確かな逸品といえるでしょう。
▼コインのストーリー
■概要
壮麗なるバロック芸術のターラー銀貨!
2大鑑定機関において唯一の最高鑑定品!
歴史的価値と芸術的な美しさが融合した珠玉のコレクションです。
■神聖ローマ帝国とは
西暦800年のカール大帝の戴冠を起点とし、1806年にナポレオンの圧力で解体されるまで、一千年にわたり欧州の中核に君臨した神聖ローマ帝国は、現代の国家概念とは一線を画す特異な政治体でした。ドイツを中心に、イタリア北部や低地諸国、中欧の広範な領域を包含したこの帝国は、単一の民族国家ではなく、諸侯領、自由都市、教会領といった多様な領邦が複雑に絡み合う「緩やかな連邦制」としての性質を強く持っていました。
帝国の最高権力者である皇帝は、世襲ではなく、有力な諸侯による「選帝侯会議」での選出を経て選ばれました。1356年の金印勅書によって確立されたこの制度は、中央集権化を抑制し、各地域の自治権を尊重する帝国の伝統を象徴しています。皇帝は「キリスト教世界の守護者」としての神聖な権威を背景に持ちながらも、実権の行使においては常に帝国議会や諸侯との合意形成が求められました。この絶妙な権力バランスこそが、広大な領土内に多様な文化と法体系を共存させる土壌となったのです。
文化面では、ゴシックからバロックに至るまで、欧州の芸術や学問の発展を牽引しました。特にハプスブルク家が帝位を独占した中世以降、ウィーンを中心とした華麗な宮廷文化が花開き、宗教改革の荒波や三十年戦争といった激動の時代を経てなお、帝国のアイデンティティは維持され続けました。
18世紀末、フランス革命の衝撃とナポレオンの台頭により、中世的な秩序は終焉を迎えます。しかし、帝国が育んだ分権的な統治思想や、異なる共同体が一つの枠組みの中で共生する理念は、戦後の欧州統合や現代ドイツの連邦制の根底に流れる精神として、今なお息づいています。この帝国を理解することは、複雑な欧州史の糸を解き明かすための、最も重要な鍵であると言えるでしょう。
■ダミアン・アウグスト・フィリップ・カール君主司教について
神聖ローマ帝国の歴史において、シュパイアー司教領を治めたダミアン・アウグスト・フィリップ・カール・フォン・リンブルク=シュティルムは、貴族の義務と宗教的権威を一身に背負った啓蒙的な領主司教として知られています。1770年に司教に選出された彼は、当時の欧州を席巻していた合理主義的な精神を統治に取り入れ、領内の近代化に尽力しました。
彼の功績として特筆すべきは、司法制度の抜本的な改革と、臣民の福祉向上に向けた献身的な取り組みです。彼は拷問の廃止や刑法の整備を進め、法の下での公正な裁きを追求しました。また、教育と医療の充実にも力を注ぎ、貧困層への支援や公衆衛生の改善を通じて、司教領全体の生活水準を底上げすることを目指しました。こうした人道的な姿勢は、彼が単なる絶対主義的な統治者ではなく、キリスト教的隣人愛と啓蒙思想を融合させた指導者であったことを物語っています。
建築面においては、司教座が置かれたブルッフザールの宮殿を中心に、後期バロックからロココ様式の華麗な文化を保護しました。特に、当時の優れた芸術家や職人たちを重用し、洗練された宮廷文化を花開かせたことは、現代にまで続く地域の歴史的誇りとなっています。
しかし、その治世の後半はフランス革命の荒波に飲み込まれることとなりました。革命軍の進攻により領土が脅かされる中、彼は伝統的な秩序を守るべく奔走しましたが、神聖ローマ帝国の黄昏時とともに、司教領としての独立性も次第に失われていきました。
1797年に彼が没した際、それは一つの時代の終焉を象徴していました。彼が遺したこの歴史的な地から発行された希少な金貨や銀貨は、当時の高度な彫金技術を今に伝えるとともに、シュパイアーの栄華を静かに物語る貴重な文化遺産として、歴史愛好家の間で大切に受け継がれています。





お問い合わせ




