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【PR63】1802年 英領セイロン ジョージ3世 1/48リックスダラー ギルト銅貨

数量
890,000(税込)

王冠植民地化の初年号を告げる「聖なるエレファント」!

工業革命の象徴 Soho Mintが手がけた、英国植民地史と工業革命史が交差する幻のプルーフ貨です。

 

世界市場で根強いファンを持つ「エレファント・コイン」から、

通常貨とは一線を画す、極めて希少なギルト(銅貨の表面に極薄の金層を定着させる特殊技法 )仕上げの逸品のご紹介となります。

 

■デザイン

 

表面:左向きに佇む堂々たる象(エレファント)、下部に「1802」の年号

 

裏面:珠圏(ドットの円)の中に「48」の額面

銘文:GOVERNMENT * CEYLON

 

■状態

 

PR63

 

■コイン詳細

 

【発行国】英領セイロン(現スリランカ)

【発行年】1802年

【鋳造地】バーミンガム・ソーホー造幣局(Soho Mint)

【PCGS鑑定枚数】5枚

【額面】1/48リックスダラー(1スタイバー相当)

【素材】ギルト銅(銅貨本体に金色のギルト仕上げ)

【重量】約10g

【直径】約30mm

【表面】左向きに佇む堂々たる象(エレファント)、下部に「1802」の年号

【裏面】珠圏(ドットの円)の中に「48」の額面

【PCGS鑑定】PR63

 

■ポイント

 

*希少性

“PCGS鑑定枚数5枚”

本コインの公式な発行枚数について、一般的なカタログでは通常打ち(流通貨)の「2,700,000枚」という数字が目に入りますが、このギルト・プルーフは全くの別枠として扱われており、公式発行枚数は「未詳」とされています。これは、当時の大量生産品とは根本的に異なり、限られた特権層や贈答用として密かに打たれた、究極の少数限定品であることを物語っています。

 

何より特筆すべきは、その圧倒的な現存数の少なさです。世界的鑑定機関であるPCGS社の人口報告(ポピュレーション・レポート)において、本タイプはわずか5枚のみ。さらに上のグレードには片手で数えるほどしか存在せず、本品は明確に最高峰のポジションに君臨しています。

 

もともと供給元が完全に途絶えている220年以上前の近代植民地黎明期の遺産であり、市場で見かけることは極めて稀です。これほどの美しさと格を保った姿で現代まで受け継がれてきた例は、世界中のコレクションを探しても指折りであり、一度コレクターの手に渡ると何十年も表舞台に出てこない、需給バランスが極めてタイトな幻の銘柄です。

 

*状態

”PCGS第2位鑑定”

①PR64:3枚

②PR63:1枚(本品)

③PR62:1枚

 

19世紀初頭の製造技術において、銅貨に美しく均一な金ギルトを施し、それをプルーフ(鏡面仕上)として打刻することは至難の業でした。そのため、現存するものの多くはギルトの剥がれ、変色、あるいは過酷な保管環境によるヘアライン(擦れ傷)に悩まされているのが一般的です。

 

その中で、本品はPCGSより「PR63」という高評価を獲得しています。グレーディング基準において、この時代の「63」は “精選されたプルーフ” を意味し、十分な見栄えと当時のオリジナルな輝きを今に伝える極上のコンディションであることを示しています。

 

実際にその姿を目にすると、風格あるディテールに圧倒されます。裏面に堂々と刻まれた象の力強い輪郭、表面の「48」の数字を囲む精緻な珠圏、そしてエッジの美しさに至るまで、ソーホー・ミントの先進的なプレス技術によるシャープな打刻がそのまま息づいています。220年以上の時を超えてなお、当時の金属光沢とギルトの美を宿した姿は、歴史の芸術品としての圧倒的な品格を放っています。

 

*市場性

本コインの背景には、19世紀の幕開けとともにアジアの交易拠点を揺るがした、激動の「王冠植民地化(1802年)」というドラマチックな歴史が横たわっています。イギリスがオランダに代わって海岸部を掌握し、アミアンの和約によってセイロンを直轄の王冠植民地としたその歴史的初年号に、初代総督フレデリック・ノースの政権下で誕生したのがこの通貨です。

 

デザインの本質的な魅力は、イギリスの貨幣でありながら国王ジョージ3世の肖像をあえて出さず、現地の高貴なシンボルである「象」を前面に押し出している点にあります。この「英領セイロンのエレファント・コイン」は、その高い美術性と視認性の強さから、世界のコイン市場で常に “highly sought-after type(熱狂的に探し求められる銘柄)” として確固たる地位を築いています。後年の1815年銘からは国王の肖像が採用されるため、この1802年型が放つ「現地の象徴を主役に据えた行政貨幣」としての固有の佇まいは、コレクションにおいて際立った個性を放ちます。

 

さらに、製造を担ったのは「世界初の蒸気動力造幣局」として工業革命の象徴となった、マシュー・ボールトン率いる名門「ソーホー・ミント」です。海の向こうのバーミンガムで、最先端の機械技術を用いて打ち出されたプルーフ貨に、熟練の職人技による特殊な金引き(ギルト)が施されたという事実は、この貨幣の格を決定づけています。

 

大英帝国の拡大を告げる植民地史の転換点、現地への敬意が込められた美しい動物モチーフ、そして近代テクノロジーの誕生史。これら複数の魅力的な物語が美しい輝きの中に交差し、溶け合っているからこそ、本貨は単なる貨幣の枠を大きく超え、世界中の審美眼を持つ上級コレクターを惹きつけてやまない至高の美術品として君臨しています。

 

その圧倒的な希少性から、市場で見かけることのできない幻のコイン!

コレクションとしても、投資対象としても、申し分のない珠玉の逸品です。

 

▼コインのストーリー

 

■概要

 

王冠植民地化の初年号を告げる「聖なるエレファント」!

工業革命の象徴 Soho Mintが手がけた、英国植民地史と工業革命史が交差する幻のプルーフ貨です。

 

■英領セイロンの歴史背景について

 

16世紀以降、ポルトガルやオランダの支配下に置かれていたセイロン(現スリランカ)は、18世紀末にイギリスの管理下へと移りました。イギリスは1815年に、それまで独立を保っていた内陸部のシンハラ人王国であるキャンディ王国を滅ぼし、島全域の完全植民地化を達成します。これにより、セイロンはイギリスの直轄植民地としての道を歩み始めました。

 

植民地政府は、島の大胆な経済改革に着手します。広大な森林を切り拓き、当初はコーヒー、その後は現代でも名高い「セイロンティー」の茶やゴムといった、世界市場向けのプランテーション農業を大規模に展開しました。この急速な開発を支える労働力として、イギリスは南インドから膨大な数のタミル人労働者を連れてきます。この政策が、もともと島にいた多数派のシンハラ人と、以前から暮らしていたタミル人、そして新たに移住した労働者らの間の、複雑な民族構成を生み出す契機となりました。

 

また、イギリスは英語による教育制度や近代的な法制度、道路・鉄道といったインフラを整備し、植民地経営の効率化を図ります。しかし、英語教育を受けた一部のエリート層の間で主権精神が芽生え、20世紀に入ると知識人を中心とした民族運動が本格化していきました。こうした自治や独立を求める声が高まった結果、第二次世界大戦後の大英帝国の解体期とも重なり、1948年にセイロンは「英連邦内の自治領」としてついに独立を果たすことになります。

 

■ジョージ3世について

 

ジョージ3世は、ハノーヴァー朝第3代のイギリス国王として、1760年から1820年まで実に60年もの長きにわたって君臨しました。彼の治世は、イギリス史上でも類を見ないほど激動の時代でした。まず、即位直後にはヨーロッパの覇権を巡る七年戦争(フレンチ・インディアン戦争)の勝利を収め、広大な海外植民地を獲得し、大英帝国の基盤を固めました。しかし、その後はアメリカ独立戦争で植民地を失うという屈辱を経験します。さらに、フランス革命とその後のナポレオン戦争という、ヨーロッパ全体を揺るがす大動乱に直面し、フランスとの長きにわたる戦争を指揮しました。国内では、織物産業を中心に産業革命が本格的に進展し、社会と経済の構造が大きく変化していく様子を目の当たりにしています。

 

彼は農政改革に熱心で「ファーマー・ジョージ」の愛称で国民に親しまれましたが、晩年には精神疾患を患い、1811年からは皇太子が摂政として国政を代行しました。この1813年銘の軍用ギニーが鋳造されたのも、彼がすでに病に伏し、摂政統治下にあった時期です。コインに描かれた晩年の肖像は、彼の長い治世と、その時代の困難を乗り越えてきた威厳を物語っています。彼の死後、ギニー金貨は廃止され、イギリスの通貨システムは近代的なものへと移行していきました。ジョージ3世は、近代イギリスの礎を築いた偉大な君主の一人として、今もなお歴史にその名を残しています。

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