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【MS61】1350年~1364年 フランス ジャン2世 金の羊 ムートンドール金貨

SOLD OUT

百年戦争期の中世フランスを代表するハンマーコイン!

動物(羊)モチーフのコインの中でも際立つ魅力を放つ、歴史性と物語性に満ちた逸品です。

 

フランス王国時代の大人気金貨「ムートンドール金貨」の中から

「ミントステイト(未使用)」の保存状態を誇り、さらに素晴らしい出土由来を持つ貴重なコインのご紹介になります。

 

■デザイン

 

表面:黄金の羊と旗

銘文:+ AGN DEI QVI TOLLIS PECATA MVDI MISERERE NOBIS(訳:世の罪を除く神の小羊よ、我らを憐れみたまえ)

 

裏面:中央に精巧な三つ葉付きの十字架、十字架の中心には五弁のバラの花

銘文:+ XPC VINCIT XPC REGNAT XPC IMPERAT(訳:キリストは勝利し、キリストは君臨し、キリストは支配する)

 

※中世フランスで鋳造されたこの金貨は、その表面にキリストの象徴である「神の羊(Agnus Dei、アニュス・デイ)」が刻印されているのが最大の特徴です。この図像にちなみ、フランス語で「羊」を意味する「Mouton(ムートン)」からムートンドール(Mouton d'or)という名で呼ばれています。

 

※この金貨は彫金師が一枚一枚をハンマーで打って制作しているハンマーコインになります。

 

【ハンマーコイン】

ハンマーコインとは、機械鋳造が普及する以前の時代に、職人が金型とハンマーを用いて手作業で打刻した貨幣です。不均一な形状や打刻の揺らぎが特徴で、同じデザインでも風合いが異なる中世ならではの魅力があります。当時の息遣いをそのまま残す歴史遺産として、コレクターから高い人気を誇ります。

 

■状態

 

MS61

 

■コイン詳細

 

【発行年】1350年~1364年

【鋳造地】フランス

【額面】1ムートンドール

【NGC鑑定枚数】159枚

【素材】金

【重量】4.72g

【直径】約30mm

【表面】黄金の羊と旗

【裏面】中央に精巧な三つ葉付きの十字架、十字架の中心には五弁のバラの花

【NGC鑑定】MS61

 

■ポイント

 

*希少性

“NGC鑑定枚数159枚”

“1994年発見、歴史の生き証人「ポンティヴィー宝蔵」由来”

本貨は14世紀半ばの百年戦争期に発行された、中世フランス王室を代表する金貨です。当時の発行枚数は学術的にも未詳とされていますが、650年以上の歳月の中で大半が損耗・溶融したため、良好な状態を維持したムートンドールは市場でも決して多くありません。

 

何より本貨を特別な存在にしているのが、「Ex Pontivy Hoard(ポンティヴィー宝蔵)」という極めて明確な来歴です。1994年にフランス・ブルターニュ地方で発見された117枚の金貨宝蔵の1枚であり、発見後はフランス国立図書館の貨幣研究所にて正式に調査・研究された由緒正しき出土品です。

 

こうした出土宝蔵に由来するコインは、単なるアンティークの枠を超え、14世紀フランスの実際の金貨流通を今に伝える「第一級の歴史的史料」としての側面を併せ持ちます。「どこから伝わったのか」という確かな物語と資料的価値を備えているからこそ、世界市場においても別格の評価と根強い人気を誇っています。

 

*状態

”NGC第6位鑑定”

約600年前の中世フランスで鋳造された金貨とは信じがたいほど、本品は未使用級(MS)の輝きを保っています。通常、この時代のハンマーコインは長い流通の過程で摩耗や歪みを免れず、美品すら稀少とされます。しかし本品は、ほとんど市場を経ることなく大切に保管されていたため、驚くほど鮮明なディテールを残しています。

 

羊(アグヌス・デイ)の柔らかな毛並みや、裏面のユリの紋章の細部に至るまで精緻に打ち出されており、14世紀末〜15世紀初頭の造幣技術と美術性の高さを如実に伝えています。打刻も非常に力強く、金地の表面には今なお瑞々しい金属光沢が宿っており、まるで当時の鋳造直後の輝きをそのまま封じ込めたかのようです。

 

数世紀の時を超えてもなお、当時の黄金色の艶を放つその姿は、中世貨幣の魅力を雄弁に物語る存在です。この時代のもので未使用状態で現存している例は少なく、本品のコンディションはアンティークコイン市場においても確かなコレクション価値を有しています。

 

*市場性

百年戦争と黒死病(ペスト)という二重の危機に直面していた14世紀フランス。その激動の時代に、ジャン2世の治世下(1350~1364年)で発行されたのが、このムートンドール金貨です。本貨は、中世フランス王国の歴史を今に伝える象徴的な王室金貨として高い人気を誇ります。

 

ジャン2世の生涯は極めて劇的でした。1356年の「ポワティエの戦い」でイングランド軍に敗れて捕虜となり、一度は莫大な身代金と引き換えに釈放されます。しかし、その後の身代金や人質をめぐる問題に責任を感じた彼は、自らの意思で再びイングランドへ戻り、ロンドンでその生涯を閉じました。この逸話は、騎士道精神を重んじた王として現在まで語り継がれています。

 

こうした混乱の時代に発行されたムートンドール金貨には、人々の救済への願いと深い信仰心が込められていました。表面にはキリストを象徴する「神の羊(Agnus Dei)」が描かれ、周囲には「われらを憐れみたまえ」と祈るラテン語の聖句が刻まれています。単なる通貨としてではなく、当時の社会や精神文化を映し出す歴史的遺産として高く評価されている理由もここにあります。

 

また本貨は、英語圏で「Golden Sheep(ゴールデン・シープ)」とも呼ばれる人気の高いタイプであり、海外オークションでは中世フランス金貨を代表する定番銘柄として継続的に取引されています。認定数が極端に少ない特殊銘柄ではありませんが、その分、国際市場で長年にわたり安定した需要が形成されている点が大きな魅力です。実際に上位グレードでは明確な価格帯が形成されており、市場の成熟度とコレクター人気の高さを物語っています。

 

さらに本貨には、1994年にフランス・ブルターニュ地方で発見された「ポンティヴィー宝蔵(Pontivy Hoard)」に由来する来歴が付されています。出土後にはフランス国立図書館による調査・研究が行われており、単なるアンティークコインを超えた歴史的背景を備えている点も大きな魅力です。

 

・世界中のコレクターに愛される「神の羊」の人気デザイン

・百年戦争期フランスを象徴する王室ハンマーコイン

・ポンティヴィー宝蔵由来という確かな歴史的来歴

・国際市場で継続的な需要を持つ中世フランス金貨の代表銘柄

 

これらの魅力を兼ね備えた本貨は、歴史性・芸術性・市場性のバランスに優れた一枚です。中世フランス金貨の醍醐味を存分に味わえる作品として、長くコレクションを彩ってくれることでしょう。

 

在庫のあるこの機会に、ぜひコレクションへお迎えいただきたい名品です。

 

▼コインのストーリー

 

■概要

 

ジャンヌダルクでも有名な100年戦争中に作成された貴重な中世フランスのハンマーコイン!

動物モチーフコインの中でも際立つ魅力を放つ、珠玉の逸品です。

 

■100年戦争とは

 

1337年から1453年にかけて続いた百年戦争は、イングランド王がフランス王位の継承権を主張し、フランス領内の領土を巡って両国が激突した、中世ヨーロッパを代表する長期にわたる武力衝突です。

 

イングランドは初期に優勢を築き、ジョン・オブ・ゴーントやエドワード黒太子らの活躍によりフランス領内で勝利を重ねましたが、ジャンヌ・ダルクの登場を機に戦況は逆転。フランスはオルレアンの解放など、数々の勝利を収め、最終的にイングランドをフランス本土から追い出し、戦争に終止符を打ちました。

 

百年戦争は、両国の領土争いや権力闘争だけでなく、戦争技術の発展や国家意識の形成、そしてペストの流行など、中世ヨーロッパ社会に多大な影響を与え、両国関係に深い傷跡を残す出来事となりました。

 

■ジャン2世とは

 

ジャン2世(在位1350年~1364年)は、ヴァロワ朝第2代国王で、「善良王(ル・ボン)」とも呼ばれ、騎士道を重んじる典型的な中世の君主でした。しかし、その治世は英仏百年戦争の真っ只中にあり、フランスは政治的・社会的な大混乱に見舞われます。

 

1356年、イングランドのエドワード黒太子と激突したポワティエの戦いで、フランス軍は圧倒的な兵力を持ちながらも大敗を喫し、ジャン2世自身が捕虜となるという、フランス王室史上でも類を見ない屈辱的な事態に陥りました。この国王不在と重税への不満から、国内ではパリでのエティエンヌ・マルセルによる反乱や、農村でのジャックリーの乱が発生し、混乱はさらに深まります。

 

1360年、フランスは広大な領土の割譲と巨額の身代金を定めたブレティニー条約をイングランドと締結し、一時的に解放されました。しかし、代わりに人質となった次男のルイ公が逃亡したため、ジャン2世は自らの「騎士の栄誉」を守るため、自発的にロンドンへ帰還しました。そして、1364年、捕虜の身のままロンドンで崩御するという悲劇的な最期を迎え、息子シャルル5世が王位を継ぐこととなりました。彼の時代は、フランス史上最も困難な時期の一つとして記録されています。

 

■ハンマーコインとは

 

ハンマーコインとは、中世から近世にかけて流通した貨幣で、その名の通り、職人の手作業とハンマー打ちによって製造されたコインです。

 

貴金属である金や銀を素材とし、素材をまず平らな円盤状に切り出した後、熟練した職人が刻印の施された上下一対の型(ダイ)の間に置き、強力なハンマーで叩きつけて表と裏の図像を打ち出しました。

 

この手打ちの製造工程を経るため、ハンマーコインには、近代以降の機械打ち貨幣には見られない独特の個性があります。完璧な真円ではなく、不規則な楕円形や歪な形状を呈したり、打ち損じによる図像のズレや、表面の不均一な凹凸が見られたりするのが特徴です。

 

その反面、一つとして同じものが存在しない、唯一無二の魅力を持っています。それぞれのコインには、当時の君主の肖像、王家の紋章、または時代背景を示す銘文などが刻まれ、そのデザインは発行された地域や時代によって多様性に富んでいます。

 

当時の経済活動における重要な流通貨幣でしたが、手作業による製造ゆえに、現代の基準から見ると重量や形状の均一性に限界がありました。そのため、同じ額面価値を持つコインであっても、個体ごとに重さや大きさに微妙な差異が存在していたことも、ハンマーコインの歴史的な特徴の一つです。

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