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現在は存在しない国が発行した歴史的ロマンを感じる1枚!チェコスロバキア馬上のヴァーツラフ1世ダカット金貨

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現在は存在しない国、チェコスロバキア共和国。
今回は、チェコスロバキア共和国が1929年〜1951年に発行した、馬上のヴァーツラフ1世ダカット金貨(5ダカット・10ダカット)についてご紹介します。
チェコの首都、プラハの守護聖人として今なお信仰を集めているヴァーツラフ1世が馬に乗っている姿が印象的なダカット金貨。
10ダカット金貨は約42mmと、大ぶりであることも見逃せません。
ぜひこのコインの魅力を堪能してくださいね。

コインの概要

表面:剣を持ち馬に乗る世ヴァーツラフ1世
銘文:NEDEJ·ZAHYNOUTI·NÁM·I·BUDOUCÍM・+929・B·O·Š
翻訳:私たちと未来の人々が守られますように

裏面:スロヴァキアの盾を持ったチェコのライオン・右側にリンデンの枝・下方に額面の数字・発行年
銘文:REPUBLIKA ČESKOSLOVENSKÁ
翻訳:チェコスロバキア共和国

5ダカット金貨 10ダカット金貨
発行年 1929年~1938年・1951年
鋳造地 チェコスロバキア共和国
額面 5ダカット 10ダカット
全ての年代における総発行枚数 10,503枚 8,869枚
素材
重量 約17.5g 約34.9g
直径 約34mm 約42mm

チェコスロバキア 馬上の聖ヴァーツラフ1世ダカット金貨とは
現在は存在しない国である、チェコスロバキア共和国で発行された金貨で、歴史的価値が高いうえに、馬に乗るヴァーツラフ1世の肖像が美しいことからも非常に人気があります。
一般的にアンティークコインの定義は、発行後100年以上経ったコインです。
1929年から発行された馬上のヴァーツラフ1世金貨は、間もなく正式なアンティークコインの仲間入りを果たします。
そのため、年々コインコレクターから注目度の集まっているコインでもあります。
また、10ダカット金貨はおよそ42mmと、金貨の中ではかなり大きめであることも人気の理由のひとつ。
発行枚数もあまり多くないことから、人気とともに希少価値も非常に高いコインです。

コインのデザイン
馬上のヴァーツラフ1世ダカット金貨の表面には、剣を持ち馬に乗るヴァーツラフ1世の姿が描かれています。
ヴァーツラフ1世は聖人として現在でもチェコの至る所に銅像や絵画がある、非常にチェコスロバキアとつながりの深い人物です。
裏面には、チェコの象徴であるライオンと、スロバキアの盾が描かれています。
また、右側にはチェコスロバキアの国樹であるリンデン(菩提樹)の枝が描かれていることも印象的です。

ヴァーツラフ1世とは
ヴァーツラフ1世は、非常に篤いキリスト教徒であったことで知られる、ボヘミア公です。ボヘミア公に在位していたのは921年から935年。
コインの表面はその時代の統治者の肖像画が描かれているものが多く見られますが、1929年から発行されたこの馬上の聖ヴァーツラフ1世ダカット金貨にははるか昔の人物が描かれています。
それは、ヴァーツラフ1世が亡くなった後、人々の崇拝を多く集めるようになったからです。
ヴァーツラフ1世が自らの手でミサのやめのワインや穀物を栽培し、貧しい人々を助けた聖人と考えられています。
また、民族の危機には蘇り、彼が従えた騎士たちと共に外的から守ってくれる、という言い伝えもあります。
聖ヴァーツラフとして、プラハの守護聖人として現在でも崇められている人物です。

チェコスロバキアを表すライオンと盾・リンデン
裏面に描かれたライオンは、尾が2つにわかれていることが特徴的なボヘミアのシンボルです。
現在も、チェコの国章にあしらわれています。
また、ライオンが持っている盾には二重の十字と三つの山が描かれており、この絵柄はスロバキアを表しています。
二重十字は正教会のシンボル、三つの山はスロバキアにあるタトラ山、ファトラ山、マトラ山を表していますが、現在マトラ山はハンガリーに属しています。
下に描かれたリンデン(菩提樹)は、チェコスロバキアの国樹であり、現在もチェコの国花に指定されている木です。
「おお牧場は緑」という歌の原曲は、スロバキアやチェコのモラヴィア地方に伝わる民謡で、原題は「菩提樹が燃えている、燃えている」というタイトルの歌であることをご存知でしょうか。
そのくらい、リンデン(菩提樹)はチェコやスロバキアの地域付近で良くみられる親しみの深い木なのです。

チェコスロバキアの歴史
チェコスロバキアは1918年から1992年の間に存在していました。

オーストリア=ハンガリー帝国の支配下にあったチェコとスロバキアは、1918年、第一次世界大戦後に合同で独立し、チェコスロバキア共和国となりました。
しかし、1938年にナチスドイツによる制圧を受け、1939年には完全に解体されてしまいます。
馬上のヴァーツラフ1世ダカット金貨は、主にこのナチスドイツによるチェコスロバキア解体前まで発行されていた金貨です。

解体されてしまったチェコスロバキア共和国ですが、1940年ロンドンにチェコスロバキア共和国亡命政府を成立させていました。
そして、第二次世界大戦後に亡命政府首班のベネシュが帰国したことで1945年、チェコスロバキア共和国が復活します。

その後、共産党によるクーデターからチェコスロヴァキア社会主義共和国が成立しましたが、社会主義経済の停滞等により、政権へ多くの不満が集まっていきました。
1968年に就任したドプチェク共産党第一書記が民主主義改革を宣言したことでプラハの春と呼ばれる改革が行われることに。
プラハの春はソ連らによる弾圧を受けましたが、その後も民主化の動きは続きます。

そして1989年、ビロード革命が起こり、共産党体制は崩壊。
民主化によりチェコとスロバキアの対立が浮き彫りになり、チェコ共和国とスロバキア共和国に分離することとなりました。

馬上のヴァーツラフ1世ダカット金貨の希少性
現在存在しない国であるチェコスロバキア共和国の金貨として、馬上のヴァーツラフ1世ダカット金貨は非常に希少なコインとして注目されています。
ナチスドイツによる解体前まで発行されていたものと、1951年に復刻されたものが存在しますが、その希少性は発行年によっても違いがあります。

5ダカット金貨

発行年 発行枚数
1929年 1,827枚
1930年 543枚
1931年 1,528枚
1932年 1,827枚
1933年 1,752枚
1934年 1,101枚
1935年 1,037枚
1936年 728枚
1937年 4枚
1939年 56枚
1951年 100枚

 

10ダカット金貨

発行年 発行枚数
1929年 1,564枚
1930年 394枚
1931年 1,239枚
1932年 1,035枚
1933年 1,780枚
1934年 1,298枚
1935年 600枚
1936年 633枚
1937年 34枚
1939年 192枚
1951年 100枚

デザインが美しく歴史的価値も高い馬上のヴァーツラフ1世ダカット金貨

今回は、1929年から1951年にチェコスロバキア共和国で発行されたヴァーツラフ1世の5ダカット金貨・10ダカット金貨について解説しました。
現在は存在しない国であるチェコスロバキア共和国で発行された歴史的価値の高いコインです。
そして、馬に乗ったヴァーツラフ1世の肖像が美しいことや10ダカット金貨は大ぶりであることなどから非常に注目度の高い金貨です。
まもなく発行から100年となり、アンティークコインの仲間入りを果たすことで、今後ますますの価格上昇が考えられます。
ぜひ、今のうちにコレクションに加えてはいかがでしょうか。

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